【超入門】お遍路スタイル:菅笠の被り方・意味・役割【LOVEお遍路】

こんにちは!当ブログ管理人のタクトです。

ワタクシ、この度、四国八十八ヶ所巡礼の旅を始めようと思っています。そこで、これからお遍路に行こうと考えている方のお役に立てればと思い、当ブログでもお遍路旅の予習・復習をシェアしていきます。

お遍路に必要なグッズ一覧:準備するものあれこれ

先日、四国八十八ヶ所巡りをすることにした、あるいは、興味を持った方、「発心」した方に、お遍路ってどんな格好で巡るの?どんなものを準備すればいいの?という疑問についてご説明しました。

こんにちは!当ブログ管理人のタクトです。 ワタクシ、この度、四国八十八ヶ所巡礼の旅を始めようと思っています。そこで、これからお遍路に行...

だいたい、準備するのは、こんなものでした。

  1. 遍路笠(へんろがさ)/菅笠(すげがさ)/竹笠(たけがさ)
  2. 白衣(はくえ/びゃくえ)
  3. 輪袈裟(わげさ)/お袈裟(おけさ)
  4. 輪袈裟留め(わげさどめ)
  5. 金剛杖(こんごうづえ)
  6. 持鈴(じれい)
  7. 数珠(じゅず)/念珠(ねんじゅ)
  8. 頭陀袋(ずだぶくろ)/山谷袋(さんやぶくろ)

このうち、ワタクシは、クルマお遍路ですので、下記の4点をマストアイテムとして準備しようと思いました。

1.遍路笠(へんろがさ)/菅笠(すげがさ)/竹笠(たけがさ)
2.白衣(はくえ/びゃくえ)
3.輪袈裟(わげさ)/お袈裟(おけさ)
5.金剛杖(こんごうづえ)



お遍路スタイルに必要な遍路笠(菅笠)の役割・意味・被り方

この記事では、遍路笠(へんろがさ)、菅笠(すげがさ)、竹笠(たけがさ)と呼ばれる、お遍路スタイルの象徴の一つ、笠にフォーカスしてみようと思います。

いろんな呼び方がある笠ですが、この記事では、字数も少ないので、「菅笠」で統一して書いていこうと思います。



お遍路スタイルに必要な菅笠の役割・意味

菅笠は、実用的な役割と精神的な役割の両面を持っています。さらに、客観的な役割も担っていると思います。それぞれについて解説していきます。

1.菅笠の実用的役割:日除け・雨除け

菅笠は、帽子などに比べて大きいので、日よけ、紫外線対策の点で圧倒的な威力を発揮します。そして、帽子より風通しがよく、蒸れません。

特に、歩きお遍路や自転車お遍路の方には、四国は海に囲まれていますので、海岸沿いを通る際など、海面で反射する強い日差しをさえぎることも出来ると思います。

紫外線が気になるお遍路ガールには、必ず必要なアイテムだと思います。

そして、帽子の役割が強い印象の菅笠ですが、傘の役割も果たします。

菅(すげ)という植物で作られている菅笠ですが、そのままだと雨を通してしまいますが、嬉しいことに雨除けカバーがついています!

普通の傘や折り畳み傘をさすことも考えられますが、荷物にもなりますし、ほかの参拝客の邪魔にもなります。

小雨ならば意外とコンパクトに雨を除けることができるのが菅笠のスゴイところです!大雨のときにも、横殴りの雨が顔にかかるのを防ぐことも出来るそうです。

ただし、雨以外の時にはカバーをはずしておかないと、笠の中が蒸れてしまうので要注意です!カビが生えそうです(笑)



2.菅笠の精神的役割:笠に書かれた文字の意味

昔から、「一笠一杖に身を託しての巡礼」という言葉があるそうです。

笠は、お遍路の伝統的装束の一つにもなっています。

お遍路さんが使う菅笠には、笠の中心から四方に向かって、次のような文字が書かれています。

・梵字
・迷故界城
・悟故十方空
・本来無東西
・何処有南北
・同行二人

梵字は弘法大師を表すそうです。
梵字は密教とともに日本に伝わった文字で古代インドで使用されていました。弘法大師・空海は真言密教の開祖であり梵字との関係が深い人物です。

梵字は1文字で観世音菩薩や虚空蔵菩薩などを表し、菅笠に架かれている文字は「ユ」と発音する文字で弥勒菩薩及び弘法大師を表す梵字です。

つまり、菅笠をかぶってお遍路をすることは弘法大師と一緒に巡礼していることを意味します。菅笠をかぶる際は梵字が前に来るようにかぶります。

そして、四つの句が意味するものは? 句の解釈は次のようなります。

迷故界城:色々と迷っているために三界(欲界、色界、無色界)に閉じ込められている。
悟故十方空:悟りの境地に来ると、あらゆる方向に何もないことに気づく。
本来無東西:方角は人間が決めたもので、元々は東西などなかった。
何処有南北:南北も何処にもあるはずがない。

これは漢詩で江戸時代の禅師が著した「小叢林清規」に記されている文章です。この句は真言宗や禅宗式で葬式を行う際に棺桶の上に吊り下げられる文字として使われていました。現在でも天蓋や骨壺の蓋などにこの句を書く地域も残っています。

本来棺桶の上に書かれる文字をお遍路さんは頭の上にかぶって巡礼しています。また、白衣や金剛杖も死装束です。

これはお遍路が道中で命を落としても成仏できるようにという意味が込められているそうです。また、お遍路さんは死者として巡礼していることも意味します。全ての札所を巡りお遍路衣装を脱ぐことで、この世に再び生まれてくることになるんだそうです。

さらに、お遍路には同行二人(どうぎょうににん)という考え方があります。

たとえ一人でお遍路をしていても、すぐ側で弘法大師が見守ってくれているというものです。弘法大師は高野山の奥之院に入定しても、魂は四国で修業を続けていると信じられているためです。

このように、お遍路を行う人にとっては、笠は精神的なシンボルでもあり、生まれ変わるために、自分を見つめなおすために、弘法大師様とともにお力を借りて巡礼するための必需品ともいえます。



3.菅笠の客観的役割

最後に、菅笠をかぶると、誰から見ても一目でお遍路さんだと分かるという役割があります。

四国では金剛杖、菅笠、白衣のいずれかを身に付けていると、お遍路さんだと認識されます。

そういう意味で、菅笠を含めたお遍路用品は、地元の人やほかの巡礼者に対して自分がお遍路さんであることを宣言する役目を果たします。

巡礼中にお接待を受けたり、精神的な言葉がけをいただいたりできるという役割も果たすのではないでしょうか。



お遍路スタイルに必要な菅笠の被り方とお作法

菅笠は、梵字が前、「同行二人」が後ろに来るようにかぶります。

札所での修業中は、笠をかぶったまま礼拝します。お堂で読経するときや、僧の前でも笠をとらなくてもいいそうです。

ただし、履物を脱いで入室するときは笠をとるのがお作法です。

そして、笠の裏には住所と氏名を記入しておくといいそうです。バスツアーで巡る方は必須ですし、そうでない人も札所やお接待所、お食事処などでお遍路さんが同席する場合など、自分のものとわかるようにしておくことは、お互いのためになりますね。



お遍路スタイルに必要な菅笠の被り方・選び方

菅笠は、買ってそのまま被ってもいいのですが、なかなか自分の頭に合わないみたいです。

菅笠は、傘の本体と、五徳といわれる、頭に止める台輪で出来ていますが、ほとんどの製品は、この2つの部品を4カ所ほど、ビニタイという針金で止めているだけだそうです。

また、あご紐も、細いものが簡単に付けられているだけです。

そこで、菅笠を買ったら、少し自分用にカスタマイズしてあげると、しっくりと頭になじみ、菅笠本来の役割を果たしてくれるようです。

まず、菅笠を買うときは、できるだけ試着をして、被りやすいものを探してみましょう。

菅笠も、サイズや種類がいくつかありますが、笠本体の大きさは、特に歩き遍路の場合、意外と小さい方が優れているとおっしゃっている方がいます。というのは、菅笠が大きすぎると、後ろの部分が背中に背負ったリュックと干渉するのと、風で飛ばされないようにするためにも少ししっかりした重みのあるものが良さそうということです。

また、五徳にもサイズがあり、頭にしっかりあった五徳のものを選ぶと、しっくりと馴染むので、いくつも被ってみて、納得いくまで選びたいものです。



お遍路スタイルに必要な菅笠のカスタマイズ・工夫

自分の頭に合った菅笠を入手したら、必要に応じてカスタマイズをしましょう。

車遍路やバスツアー遍路の方は、買ったままでもそれほど不都合がないかもしれませんが、歩き遍路や自転車遍路の方は、カスタマイズが必要だと思います。

菅笠を買ったら、まず五徳を本体に、凧糸など丈夫なもので全周にわたってしっかりと付け直しましょう。

さらに、紐も、もともとついている顎ひもは細くて弱いので、細いロープや太い紐を用意して、付け替えると良さそうです。その時に、時代劇で見る笠のように、耳が収まる輪を2カ所作り、そこにあごを止める紐を付けるようにすると、風にも強くなり、被り心地も向上します。

被るときは、頭に手ぬぐいなどを巻くと、五徳に対するあたりが柔らかくなり、笠の座りもよくなります。女性などで手ぬぐいに抵抗があれば、五徳の方をクッション性を持たせて痛くないようにするのも良さそうです。100円ショップなどで包帯を買って、ぐるぐる巻きつけるだけでも被り心地が違うと思うので、自分に合ったカスタマイズをすると快適に菅笠ライフが楽しめそうです。



お遍路スタイルに菅笠のススメ

菅笠は、いかにもお遍路さんな感じがして、抵抗ある人がいるかもしれません。

それに、持ち運びがかさばるし、あとで使えそうにないし、、、。

でも、こうして菅笠の意味や役割を見てみると、せっかくお遍路に出るのだから、スタイルから入る人も、気持ちから入る人にも、とっても自然なお遍路スタイルであることがわかります。

八十八箇所を巡るお供に、菅笠は是非おススメしたいと思います!



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