ワタクシ、四国八十八ヶ所巡礼の旅をはじめ、クルマお遍路で区切り打ちをしています。せっかくですから、周辺のグルメやスポット、お土産などの情報を、事前に調べたり、実際に立ち寄ったりしたところを中心に、シェアしていきたいと思います。これからお遍路に行こうと考えている方のお役に立てればと思い、札所ごとにまとめていきますので、どうぞご利用ください。
この記事では、第8番札所熊谷寺(くまだにじ)を紹介します。
第8番札所 普明山 真光院 熊谷寺(ふみょうざん しんこういん くまだにじ)へのアクセス
熊谷寺は、阿波市土成町にあります。
熊谷寺は県道139号線から入る広域農道沿いにあります。公共交通機関でのアクセスが不便なため、車で行くのがおすすめです。周辺には案内標識が複数あります。
高速道路を利用する場合、徳島自動車道土成インターから1.8kmのところです。
熊谷寺は参拝客が利用できる駐車場があります(普通車20台)。
料金は志納金制となっていて納経所に料金箱がありました。料金は決まっていないので、お気持ちで納めるといいと思います。他のお寺との兼ね合いを考えると、300円ぐらいでしょうか。
本尊 千手観世音菩薩
開基 弘法大師
創建 弘仁6年(815)
住所 〒771-1506 阿波市土成町土成前田185
電話 088-695-2065
駐車場 志納金制20台
宿坊 なし
第8番札所 普明山 真光院 熊谷寺とは?
熊谷寺は、815年、弘法大師がこのあたりで修行をしていたとき紀州の熊野権現が現れて黄金の観音像を授けたといわれています。弘法大師は等身大の千手観世音菩薩を刻み、その胎内に仏舎利120粒と熊野権現に授けられた観音像を納めて本尊としました。
昭和2年(1927年)の火災で本堂と弘法大師作の本尊も焼失しています。現在の本堂は昭和15年(1940年)から再建が始まり、昭和46年(1971年)に完成したものです。御本尊も本堂の再建に合わせて新しく作られたものだそうです。
正式には普明山(ふみょうざん)真光院(しんこういん)熊谷寺(くまだにじ)といい、高野山真言宗のお寺です。
第8番札所 普明山 真光院 熊谷寺のみどころ
熊谷寺の見どころ① 四国霊場最大・最古の仁王門と桜並木
熊谷寺のシンボルである、四国霊場で最大級の規模を誇る仁王門は貞享4年(1687)に建立されたものです。
この仁王門、駐車場から南へ200メートルほど離れた場所にあり、車お遍路の人は見落しがちです。ワタクシも実は見逃しました(笑)
でも、四国霊場最大級で・最古というとても貴重なものなので、是非是非気を付けて立ち寄ってください。
この仁王門は高さが13メートルで、徳島県指定有形文化財となっています。
和様と唐様の折衷様式で、間口は9メートル、高さは12.3メートル。2層目の天井や柱には極彩色(ごくさいしき)の天女の姿などが描かれているそうです。
熊谷寺の仁王門に鎮座する金剛力士像は、熊谷寺が大好きで、7番札所十楽寺へ移されることになって運ばれたとき、夜の間に歩いて戻ってきたという伝説があるそうです。何度運んでも戻ってくるので、移すのはあきらめたとか。そんなおちゃめな金剛力士像も是非ご覧ください。
仁王門の周辺は桜並木があり、熊谷寺は桜の名所としても有名で徳島藩主・蜂須賀氏も花見に訪れた場所だそうです。
これからの季節に桜と一緒に拝みたいですね。
この投稿をInstagramで見る
熊谷寺の見どころ② カラフルな多宝塔
仁王門とともに、熊谷寺の多宝塔も四国最古かつ最大規模を誇ります。高さは18m。宝永4年(1707)の建立で、徳島県指定文化財となっています。
多宝塔は、熊谷寺の本堂左手の36段の石段をのぼったところにあります。
中に入ることはできませんが、色鮮やかでとても美しい塔です。細かな彫刻も見ごたえあります。
c
この投稿をInstagramで見る
熊谷寺の見どころ③ 大師堂と延命龍頭観音像
大師堂は、安永3年(1774)建立。内部には胎蔵界の大日如来像を中心に、四方に如来像を安置しています。
本堂からさらに階段を上がると大師堂があります。大師堂は火災での焼失は免れていて、宝永4年(1707年)建立のものが現存していますよ。大師堂に安置されている弘法大師坐像は永享3年(1431年)のもので、徳島県で2番目に古い大師像だそうです。
この投稿をInstagramで見る
大師堂への階段脇には鐘楼と修行大師像、延命龍頭観音像があります。延命龍頭観音は健康増進と延命の御利益があります。1番札所から参拝していくと、初めて熊谷寺でお目にかかれる像です。
熊谷寺を訪れたら健康祈願もできてうれしいですね。
この投稿をInstagramで見る
第8番札所 普明山 真光院 熊谷寺のまとめ
熊谷寺は、四国霊場のうち「最古」や「最大」という、徳島県有形指定文化財の仁王門、多宝塔は必見です。
ほかにも中門と二天像や大師堂など、江戸時代に作られたものが数多く残っています。
そして、熊谷寺は「花のお寺」ともいわれていて、桜やモクレン、あじさいなどの季節のお花や紅葉も楽しめるお寺です。ぜひ、桜や紅葉の季節など、訪れる時期を選んでお遍路をするのも素敵ですね。
▼次の第9番札所 正覚山 菩提院 法輪寺(しょうかくざん ぼたいいん ほうりんじ)はこちら▼
コメント